いらっしゃいませ、三ツ木園です。

 今日は、お店に、昔当店で働いて下さっていたNさんがいらっしゃいました。Nさんは、もう30年も前に当店に住み込みで働いてくださっていた、女性です。3ヵ月に1回くらいの割合で、お茶ご購入がてら、わざわざ栃木県から、飯田橋のお店を訪ねて下さる、いってみれば、三ツ木園のOBです。もうお孫さんがいらっしゃるような、大先輩ですが、とても気さくで明るく、元気な女性です。

 先代の父や母がその昔若かりしころは、当店の店員さんは、皆住み込みで働いておりました。3度の食事と、寝起きをともにしたので、父と母は、住み込みの店員さんにわが子と同じように接し、母は大勢の食事を作っておりました。いわば、母は、お店の店員さんみんなのお母さんであったわけです。

 Nさんは、今でも先代の父と母を、そして、店をこよなく愛して下さり、機会を見つけては、足繁く当店にお立ちより下さいます。有難いことです。
こういう場面に出会うたびに、私は、三ツ木園の年輪の重さを感じるのです。時はたっても絶えない人と人とのつながり、信頼、愛情。まごころをこめたお茶の原点は、ここにあるのかな、という思いです。

 父と母のお店に対する愛情は、こういう方々の手によって、受け継がれてきたのです。今、バトンを渡された私たちの代も、しっかりとその思いを受け継いでいかなければならないと改めて思いました。


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